創立30周年を迎えて

                               京都府環境整備事業協同組合

                               理事長 大 西 明

 京都府環境整備事業協同組合は、昭和48年、府内一般廃棄物処理業者によって相互扶助の精神の基に設立され本年で創立30周年を迎えることとなりました。

 これも一重に皆々様のご指導・ご支援と、そして格別のご理解の賜物と心より深く感謝申し上げる次第であります。

 さて、京都という地域は、京都市に人口の約55%が密集し、現在も南部を中心に人々が住を求めているところであります。下水道の整備も京都市では昭和5年より着工が始まり平成元年頃には、ほとんどの整備が完了しております。しかし郡部地域は、当時下水道はおろか浄化槽による水洗化もわずか数%の普及率で、ほとんどのし尿の処理は我々業者によるバキュームカーによる処理でありました。このような京都市と他地域の水洗化の温度差は大変なものがあり、我々組合員の体系もおのずとして郡部の業者を中心に活動してまいりました。

 我々組合員は、市町村の固有事務である一般廃棄物の処理を市町村の代行者として、処理場未整備のころから「適正業務の遂行」を目指し、一般廃棄物処理業一筋に邁進して参りました。その業務は社会的・経済的地位も他業種と比較して著しく低く、この改善と向上は絶対的テーマであり、我々の活動の歴史でもありました。

 しかしながら我々業界は人々が生活する上で重要であるこの業務の、し尿が有価物とされていた時代から今日まで継続し、最後の1軒が下水道につながる迄やり遂げなければなりません。この債務を適正に遂行するには、業務の安定は不可欠であります。

 このような中、昭和50年に「下水道の整備に伴う一般廃棄物処理業等の合理化に関する特別処置法」も制定され、今まで我々が行って来た「廃物の適正処理」を遂行するには、業務の安定が不可欠であると再確認されました。

 また、本組合19業者の委託・許可を頂いております36市町村様のご理解・ご支援と京都府様のご指導・ご協力を賜り、昨年度「合理化事業計画」の100%承認を達成する事が出来ました。深く感謝申し上げると共に我々の責任の重大さを痛感しております。

 今後、創立以来多くの先輩方の汗と涙で築上げられた歴史と精神を継承し、廃棄物の適正処理を基に「循環型社会」の推進に向け、府民の皆様にご奉仕出来る事を我々の『役割』と受けとめ、確実に邁進して参りたいと存じます。

 どうか皆様におかれましては、変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶と致します。

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